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天の戸を語るとき、社長と写真家・名智健二氏との出会いを欠かすことはできません。
全国の酒蔵を訪れることをライフワークとされ、無類の日本酒好きでもある名智さん。その経験と知識、確かな舌で世に送り出した酒はどれも注目され、人気を博しています。酒造業界では知らない人がいないほどの写
真家です。
出会って以来お世話になり、ずっといいおつきあいをさせていただいていますが、その初対面
はちょっと面白いものだったといいます。 平成7年、新橋のとあるホテルで行われた日本酒の試飲会場の一角、天の戸のブース……
現れた焼き鳥屋主人風の男性(社長談)。試飲の酒を「たいしたことないなぁ」と飲みながら、並べていた『夏田冬蔵』(森谷康市著・無明舎出版)をすすめると、チラッと見て「まけろ」の一言。
「普通は本をまけろなどとは言わないだろう!?」と社長。まけろ、まけないのやりとりの中、聞けば、焼き鳥屋さんだとばかり思っていた男性はカメラマンだという。社長は、ここぞとばかりバッグから一冊の雑誌を取り出す。
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